紅ズワイガニ(香住ガニ)とズワイガニ(松葉ガニ)の違いって?
毎年9月1日に漁解禁を迎える日本海の味覚「紅ズワイガニ」。
城崎温泉は冬の期間「かに王国」へと姿を変えますが、実はそれ以外のシーズンもカニを味わうことができるんです。
秋が近づくと、お土産やさんの店頭に紅ズワイガニが並んだり、旅館では紅ズワイガニをフィーチャーしたプランが登場します。
本記事では、カニ界では少しマイナーな紅ズワイガニ(香住ガニ)についてご紹介。
混同しがちなズワイガニ(松葉ガニ)との違いも解説していきます。
紅ズワイガニ(香住ガニ)とは
紅ズワイガニの漁解禁は9月1日。日本海の秋〜春を代表するグルメです。
なぜ“紅(ベニ)”かというと、その名の通り、紅色のカニだから。
一般的なズワイガニは、生の状態だと甲羅が茶色、裏側が肌色っぽい色をしていて加熱をすると赤色になりますが、紅ズワイガニは生の状態ですでに真っ赤。初めて見る方は少しビックリするかもしれません。
また紅ズワイガニは、近畿地方では香住港でしか水揚げされないことから、別名「香住ガニ」とも呼ばれています。
紅ズワイガニの味は?
ズワイガニ(松葉ガニ)と比べると、水分量が多く身入りが少ないものの、その身は甘く、“カニの味”をしっかり堪能することができます。
ズワイガニはかにすき(鍋)やお刺身、天ぷらなどで食されることが多いですが、紅ズワイガニは基本的に、そのまま茹でて食べるか、身を加工してカニ寿司にしたり、コロッケ等の材料として使用されます。
また甲羅の中の味噌は、加工・瓶詰めされた上で、「カニ味噌」として販売されることが多いです。
紅ズワイガニの値段は?
▲香住港で水揚げされた紅ズワイガニ
気になるお値段ですが、ズワイガニ、特に松葉ガニと比べると、非常にリーズナブル。
ズワイガニと比較して身入りが少なく、また漁獲量も多いためです。
しかし安いからといって味が悪いわけではなく、人によっては「ズワイガニ(松葉ガニ)より紅ズワイガニ(香住ガニ)の方が好き!」という方もいらっしゃいます。
ちなみに筆者は、身は紅ズワイガニ推し、味噌はズワイガニ推しです。
紅ズワイガニとズワイガニの違い早見表
紅ズワイガニ | ズワイガニ | |
別名 | 香住ガニ(近畿地方) | 松葉ガニ(山陰地方) |
特徴 | 身は甘く風味が強い。 水分量多め。 | 身も味噌も美味しい。 身はぎっしり。 |
漁期 | 9/1〜6/30 | 11/6~3/20 |
漁法 | カニカゴ漁 | 底引き網漁 |
価格 | 安い | 高い |
カニ好きは必食の紅ズワイガニ(香住ガニ)
日本海の味覚「紅ズワイガニ(香住ガニ)」について、ズワイガニ(松葉ガニ)との違いを交えながらご紹介しました。
お手頃価格で食べやすく、地元民からも愛される紅ズワイガニ。
城崎温泉を訪れた際には、ぜひご賞味あれ!