「キューピー半島」の愛称で親しまれる 竹野・猫崎半島の魅力【トレッキング体験】
兵庫県豊岡市の竹野浜から日本海に突き出した猫崎半島。
遠くから眺めると、その姿が猫が背を丸めているように見えることから“猫”崎という名前がつきましたが、いつからか「仰向けに寝るキューピー」に見えると話題になり、別名「(お昼寝)キューピー半島」とも呼ばれています。
本記事では、その美しい景観はもちろん、トレッキング体験なども楽しめる猫崎半島について、基本情報と魅力をご紹介していきます。
竹野・猫崎半島の基本情報
兵庫県最北端に位置する、全長約1.2km、幅約250mの猫崎半島。陸続きの半島ではなく、砂州*により陸続きとなった陸繋島です。
猫崎半島の基部東岸に約700mにわたって広がるのは、日本の渚百選にも指定された「竹野浜」。そこから眺望する猫崎半島は、夕日の名景として知られています。
西側の海岸一帯は岩礁になっていて、日本海の荒波によって侵食された波食甌穴が多数見られます。1972年に県の天然記念物に指定。
同エリアには、約2000万年前に生息していた生物の化石も残っていて、実際に今でも貝やゾウの足跡の化石を見ることができます。お時間のある方はぜひ探してみてください。
また、半島先端には灯台と切り立った断崖が、さらに中央部には原生林が残るほか、海岸線を展望できる賀嶋公園が設置されています。
* 砂州:流水によって形成された砂の堆積構造。
「キューピー半島」の由来
冒頭でもお伝えした通り、もともとは半島の姿形が「背を丸めている猫」に似ていることから猫崎半島という名前がつけられました。
しかしいつの頃からか、「お昼寝キューピー」「キューピー半島」という愛称で呼ばれるようになり、今ではそちらの方がポピュラーになりつつあります。
たしかにそう言われて見てみると、「猫」より「キューピー」の方が、そのさまを適切に表現していると思いませんか? むしろ、「猫」として見ようとするとけっこう強引な気もします…
顔の輪郭、ぽっこりお腹、全体的なシルエットは、贔屓目に見てもキューピーそのものです。
場所
兵庫県豊岡市竹野町
アクセス
JR竹野駅から徒歩約30分、車・タクシーで約7分
JR城崎温泉駅から車・タクシーで約25分
駐車場
無料駐車場あり
※ 猫崎半島の付け根辺り
電話番号
0796-47-1080
(たけの観光協会)
おすすめビュースポット
前述の通り、竹野浜海岸、特に東の方からならキューピーの姿に見えなくもないのですが、もっと完全なキューピーシルエットを見たい!という方は、車で少し移動しましょう。
城崎温泉や日和山のある東方面から竹野までの道中(県道11号線)、竹野浜海岸まで残り約5分ほどの場所にあるカーブを過ぎたポイント。
そこがおすすめのビュースポットです。
移動が少し面倒かもしれませんが、その価値は十分に感じられるはず。
キューピーの上を歩ける? トレッキング体験について
猫崎半島はトレッキングコースが整備されています。そう、キューピーの上を歩くことができるんです。
全長約1.3kmで片道の所要時間はおよそ1時間。
標高約141.4mの賀嶋山(キューピーのお腹部分)を進みながら、先端にある灯台を目指しましょう。
キューピーの可愛らしいイメージとは違い、トレッキングコースの道のりはアップダウンが激しくなかなかハード。ちょっとした登山だと思ってください。
したがってスニーカーなど歩きやすい靴を準備しましょう。間違っても海水浴ついでにサンダルで行くことのないように。ちなみに、道自体は整備され、以前より歩きやすくなっています。
険しい山道もありイージーではありませんが、道中に不思議な形や模様をした岩があったり、ゾウの足跡の化石があったりなど、自然や歴史の面白さに触れることができるので、お子さん連れにもおすすめ。
もちろん、ゴールの灯台には、視界いっぱいの日本海と、達成感が待っています!
竹野のホットスポット、猫崎半島
想像以上にキューピーの形をしている、竹野・猫崎半島。
周辺では海水浴やトレッキングを楽しめるほか、民宿や休暇村もあり、旅行ついでに立ち寄るのにぴったりな観光スポットです。
また、城崎温泉からの車でのアクセスも良好。
ぜひその不思議な姿を拝みに訪れてみてください。